卵子凍結|リプロダクションクリニック大阪|大阪市北区の不妊治療専門クリニック

卵子凍結 OOCYTE-FREEZING

卵子凍結

卵子凍結について

将来の妊娠に備える選択肢として、「卵子凍結」に関心を持つ方が増えています。
「今すぐ妊娠を望んでいるわけではないけれど、将来子どもを持ちたいと考えている」――そんな思いに応える医療が、卵子凍結です。

社会的卵子凍結とは

社会的卵子凍結とは、加齢による卵巣機能の低下に備えて、将来の妊娠に備え卵子を凍結保存しておく方法です。

女性の卵子は、年齢とともに数も質も少しずつ低下していきます。特に35歳を過ぎると、そのスピードが早まり、自然妊娠の確率も下がっていくと言われています。
「今すぐ妊娠するわけではないけれど、将来のために自分の卵子を残しておきたい」――そんな想いから、卵子凍結を選ばれる方が増えています。

大阪市では、一定の条件を満たす方に対して助成制度も設けられており、経済的な負担を軽減しながら卵子凍結を行うことができるようになりました。制度を利用して、実際に凍結を行う方も増えてきています。

仕事のこと、パートナーとのタイミング、これからの人生設計…。出産の時期は、誰にとっても簡単に決められることではありません。
「いつかのために、いまできることをしておきたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
私たちは、ご自身の将来について前向きに考える皆さまを、しっかりとサポートさせていただきます。

医学的卵子凍結とは

医学的卵子凍結は、がんなどの病気の治療によって将来の妊娠が難しくなる可能性がある方が対象となる卵子保存方法です。
たとえば、白血病や乳がんなどで抗がん剤治療(化学療法)や放射線治療を受ける場合、卵巣機能が低下し、将来的に妊娠が難しくなることがあります。
そのため、治療開始前に卵子を凍結保存し、治療後に妊娠の可能性を残しておくという選択肢が重要になります。
最近では、小児・AYA世代(思春期・若年成人)のがん患者さんでも、将来の妊娠・出産に備えた生殖医療の必要性が広く認識されつつあります。

卵子凍結後の妊娠について

凍結しておいた卵子は、妊娠を希望するタイミングが来た時に解凍(融解)し、顕微授精で受精させて受精卵を作り、子宮に戻す(胚移植)ことで妊娠を目指します。

卵子は非常に繊細な細胞で、凍結や融解の際にダメージを受けてしまう可能性もあります。ただ、当院では最新の技術を用いることで、融解後の卵子の生存率は96~98%という高い水準を維持しています(以前の方法ではおよそ85%程度でした)。

凍結卵子を使った妊娠の確率は、通常の不妊治療で行われる体外受精や顕微授精による胚移植とほぼ同じような成績が得られています。

なお、凍結卵子を使って受精させる際は、精子を直接卵子に注入する「顕微授精(ICSI)」という方法が必須になります。

卵子凍結をしたからといって、必ず妊娠・出産ができるわけではありません。ですが、ライフスタイルやキャリアを大切にしながら、“将来子どもを望む可能性を残しておく”ための一つの手段として、重要な選択肢となっています。
妊娠を希望されるその時まで、あなたの大切な卵子をしっかりと守る。
私たちは、その未来につながる医療を提供しています。ご相談だけでも結構です。皆様のご来院をお待ちしております。

費用について

卵子凍結の費用については、局所麻酔の場合で38~42万円前後、静脈麻酔(全身麻酔)の場合で42~47万円程度が平均となります。ただし、使用薬剤の種類や量、追加検査の有無、特殊な体質、麻酔の方法、凍結個数により前後いたします。あらかじめご了承ください。