子宮形態異常

子宮形態異常とは
子宮の形に異常がある状態を「子宮形態異常」といいます。
これは、生まれつき子宮の形に問題がある「先天性のもの」と、後からできる「後天性のもの」に分けられます。
子宮の形によっては、赤ちゃんが育ちにくくなったり、流産や早産のリスクが高くなることもあります。
実際に、不育症と診断される方のうち、およそ12〜16%に子宮形態異常が見つかっています。
先天性子宮形態異常
子宮の形に先天的な異常があると、不育症の原因になることがあります。
中でも「中隔子宮」というタイプは、特に関連があるといわれています。
検査としては、超音波検査や子宮卵管造影、MRI、子宮鏡などを使って調べます。
中隔子宮と診断された場合には、子宮鏡を使った手術(子宮中隔切除術)を行うこともありますが、
この手術が本当に効果的かどうかについては、専門家の間でも意見が分かれています。
後天性子宮形態異常
生まれてからあとに起こる後天性子宮形態異常も、妊娠しにくくなる原因のひとつです。
よく見られるものとしては、「子宮粘膜下筋腫」や「子宮腔内癒着」などがあります。
これらは、超音波検査や子宮鏡の検査で見つけることができます。
もし着床の妨げになっている場合には、子宮鏡を使って取り除く手術を行うこともあります。