子宮収縮検査とダクチル治療について

排卵からおよそ1週間後、当院では「子宮収縮検査」という超音波検査を行っています。
これは、子宮がどの程度動いて(収縮して)いるかを調べる検査です。
子宮が過剰に動いていると、せっかく子宮に入った受精卵がうまくとどまれず、着床の妨げになってしまうことがあります。
このようなケースでは、「ダクチル」という子宮の動きを抑えるお薬を使って、子宮内を落ち着かせる対応を行います。

よくいただくご質問に「ダクチルはいつから飲めばいいの?」というものがあります。当院では、ダクチルは比較的すぐに効果が出るお薬であることから、胚移植の日から飲み始めるだけでも十分効果があると考えています。
ただし、「二段階移植」(初期胚と胚盤胞を2回に分けて戻す方法)を行う場合には、最初の初期胚を戻した直後からの服用が一般的です。
患者様それぞれの状況に応じた服用タイミングをご提案していますので、より大規模な研究で明確な効果が解明されることが待たれます。