タイムラプス培養(タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養)
タイムラプスインキュベーター = 顕微鏡 × カメラ × インキュベーターです。
受精卵を培養する培養器(インキュベーター)の中にカメラを搭載しているこの機器は、培養中の受精卵をインキュベーターの外に出さずに観察・記録することができます。経時的に写真撮影を行い、それをつなぎ合わせることで、胚発生の様子を動画で確認することができます。これらの利点を活かして、より良い培養環境で培養でき、良い胚を選別するために より多くの情報を得ることができます。
当院では、Genea BIOMEDX社のGeri®︎を使用しています。特長は、一般的なタイムラプスインキュベーターが非加湿培養であるのに対して、加湿環境での培養であることと、培養スペース6台分にそれぞれカメラがついており、5分間という短い間隔で写真を撮れることです。これらの特長はタイムラプスインキュベーターの利点を最大限に活かせるものであると考えています。
当院では、タイムラプスインキュベーター以外での培養にも、安定した培養環境の維持が簡便な加湿型のインキュベーターを使用しています。そのため、タイムラプスと通常のインキュベーターの培養成績に差はありません。
