不育症について

不育症に関する専門的な診療をご提供
妊娠はするが、2回以上流産、死産を繰り返し、結果的に子どもを持てない場合を不育症といいます。生化学的妊娠とは言え何度も繰り返すような場合は、検査をおすすめいたします。
流産の原因として最も多いのは胎児(受精卵)の染色体異常ですが、すべてが染色体異常によるものとは限りません。その他の原因には、免疫や血液凝固系の異常、子宮形態の問題、夫婦の染色体異常などさまざまなものがあります。また、近年では、ホルモン異常や代謝異常(甲状腺機能異常や糖代謝異常など)も原因として知られています。
不育症の検査や治療は、不妊症(着床不全)に対する検査・治療と共通する部分が多くあります。そのため、どちらか片方だけを行うのではなく、不妊症・不育症を同時に診断・治療することが重要です。
不妊治療・不育症治療、それぞれのみを専門とするクリニックもありますが、私たちは、生殖医療と不育症治療を共に提供できる医療機関であることが大切だと考えています。当院では、生化学的妊娠を何度も繰り返す場合も含め、不育症に関しても積極的な検査・治療をおすすめしています。
お気軽にご相談ください。
不育症の原因
不育症の原因として、抗リン脂質抗体などの因子、染色体による影響、子宮形態異常などがあげられます。次回の妊娠を継続し、出産までたどり着くためには、これらの原因に合わせた治療・対応が必要不可欠です。
当院では、以下のような検査を実施しております。
当院の不育症治療

流産と診断を受けた方へ

吸引法(MVA)を用いた流産手術
吸引法は、流産と診断された場合に子宮の内容物を吸引して取り出す方法です。従来の方法よりも子宮内膜へのダメージを減らすことができ、子宮穿孔などの合併症リスクを軽減できます。患者さまのご負担を軽減するために、当院では吸引法を用いた手術を採用しています。

NGS法による高精度絨毛染色体検査
流産の原因を精査するために、当院ではNGS法を用いた絨毛染色体検査を行っています。この方法は母体血混入による46,XXをかなりの精度で防ぐことができる高精度な方法で、検体がわずかな場合、時間が経った検体、自宅等で出てきてしまった持参検体でも検査できることが特長です。下記をご覧ください。
費用について
注意点・リスク・副作用
・治療後に一時的に痛みが・治療後に出る可能性があります。
・治療をご予約された場合は、必ずご予約日にご来院ください。