社会的卵子凍結とは

社会的卵子凍結とは、加齢による卵巣機能の低下を見越して、将来の妊娠のために卵子を保存しておく方法です。
女性の卵子の質や数は、年齢とともに徐々に低下します。特に35歳を過ぎると、その変化は加速し、自然妊娠の確率も低くなっていきます。
社会的卵子凍結は、「将来の可能性を残す」ための手段として注目されており、東京都の助成制度の対象にもなっています。これにより、費用面でのサポートを受けながら凍結を行う方も増えています。
仕事やパートナーとのタイミングなど、ライフプランは人それぞれです。妊娠・出産の選択肢を少しでも広げておきたいとお考えの方は、一度ご相談ください。

卵子凍結後の妊娠について

いざ妊娠を希望する時期になったら、凍結した卵子を解凍（融解）し、顕微授精により受精卵を作り、子宮へ戻す（胚移植）ことで妊娠を目指します。
卵子は凍結・融解の過程でダメージを受ける可能性がありますが、当院では最先端の技術により、卵子の融解後の生存率は96～98％と高い水準を維持しています（従来は約85％程度）。
凍結卵子を用いた妊娠率は、不妊治療として行われている体外受精や顕微授精による胚移植と同等の成績が得られています。
また、凍結卵子での治療では、受精には必ず顕微授精が必要となります。

卵子凍結をしたからといって、必ず妊娠・出産ができるわけではありませんが、ライフスタイルやキャリアを大切にしながら、“将来子どもを望む可能性を残しておく”ための一つの手段として、重要な選択肢となっています。
ご相談だけでも結構です。皆様のご来院をお待ちしております。