夫婦の染色体検査|リプロダクションクリニック東京|東京都港区の不妊治療専門クリニック

夫婦の染色体検査 KARYOTYPE

夫婦の染色体検査

妊娠や出産に影響する遺伝的要因を知るために

不妊治療や流産を繰り返す方にとって、「染色体検査(Gバンド法)」は、見えにくい原因を探るための大切な検査の一つです。ご夫婦いずれかに染色体の構造異常がある場合、受精卵に異常が起こりやすく、着床不全や流産の原因となることがあります。

目的は以下の3つに大別されます。

1)妊娠に影響する遺伝的要因の有無を確認
2)反復する流産や胚移植不成功の背景を探る
3)着床前遺伝学的検査(PGT)など、今後の治療方針を判断する材料に

検査は血液検査で行われ、結果は通常3~4週間で判明します。染色体に変化が見つかった場合でも、必ずしも妊娠が不可能というわけではありません。適切な治療法や選択肢を検討するための大切な一歩となります。

染色体検査で見つかる異常

代表的なのが「均衡型転座」や「ロバートソン転座」といった構造異常です。どちらも本人に症状は出ませんが、受精卵の染色体に過不足が起こる可能性があり、妊娠の成立や継続に影響します。


また、性染色体の数や構造に異常がある場合(ターナー症候群、クラインフェルター症候群、超女性症候群など)も、無月経・無精子症・反復流産などの背景となることがあります。

当院では、これらの異常を早期に見つけ、適切な治療方針や着床前検査(PGT)などを行うかどうかの判断の材料になります。

検査をお勧めするケース

以下の場合は染色体検査をお勧めします。

1)妊娠がなかなか成立しない場合
2)流産を2回以上経験されている場合
3)体外受精や胚移植を繰り返しても妊娠に至らない場合
4)染色体異常の既往歴やご家族に関連する病歴がある場合

当院では、必要に応じて専門の遺伝カウンセリングもご案内しております。ご心配な方は、医師にご相談ください。