
アスピリン・ヘパリン療法
不育症検査で異常値が出た場合に行う治療法です。
血液検査である不育症検査では、主に抗リン脂質抗体症候群や類似する病態(微小な血栓の兆候)や、血液凝固蛋白異常(血液の固まりやすさの異常)があるかどうかをみており、基準値から外れた場合には、血小板や血液の凝固反応を抑制する目的でこの治療を行っています。使用方法は下記のとおりです。
<移植日(もしくは妊娠判定日)~判定日まで>
・低用量アスピリン(バイアスピリン)1錠/日(内服)
・ヘパリン皮下注射 2回/日(自己注射)
着床障害と流産とどちらが問題なのかによって開始時期は異なります。また、流産・死産の時期や検査結果の値によって、終了時期を決定します。
保険が効くかどうかについては、体外受精・胚移植が保険かどうかや、過去の流産回数、検査結果(抗リン脂質抗体症候群の診断基準を満たすかどうか)等によって、個別に医師が判断することになります。