リプロダクションクリニック東京の高度生殖医療・採卵|東京都港区の不妊治療専門クリニック

高度生殖医療・採卵 ART

高度生殖医療について

妊娠治療のステップアップとして
さまざまな治療のご提案を
行っています

一般的な妊娠治療で結果が得られない場合は、高度生殖医療(体外受精)治療のステップアップを検討します。また、他院での高度生殖医療でうまくいかなかった方も、ぜひご相談にいらしてください。女性年齢、AMH(卵子の数)のみならず、治療経過の詳細な確認や、事前検査により、豊富な検査や治療から、患者さまのご状況に合わせた治療をご提案いたします。

1つでも多くの卵子を
得るために・・・

1人ひとりに適切な
卵巣刺激を提案します

体外受精の卵巣刺激は、「自然周期」「低刺激」「中刺激」「高刺激」に大別されます。より自然で体に優しいことだけが大切というわけでも、数さえ取れればいいというわけでもありません。
私たちは、本人の卵巣機能や治療歴にマッチした適切な方法で卵巣刺激を行っていくことが大切であると考えています。

当院の痛みへの取り組み

痛みの少ない採卵

医療において痛みがないことはとても大切なことですが、痛みに対する耐性は人それぞれです。さまざまなニーズに応えるために、当院では無麻酔、局所麻酔、静脈麻酔を行っています。

平均的な卵胞数の場合は局所麻酔を行います。23G(ゲージ:数字が増えるほど細くなる)の極細麻酔針で適切な場所に局所麻酔を行うことでより採卵時の痛みを抑えることができます。

麻酔とはいえ、結局針を刺すことになりますので、局所麻酔針を穿刺する回数程度針を刺せば採卵が終わってしまいそうな個数の場合は、無麻酔を推奨しています。無麻酔は原則として、一般的に使われる採卵針としては最も細い、22Gの採卵針を使っています。出血も痛みも少なく、また採卵後の回復が早いのが特長であり、卵胞数が少ない場合は無麻酔でも十分採卵を行うことができます。

一方、卵胞の数がとても多い、痛みに極度に敏感、あるいは過去の採卵がトラウマである等の場合は、静脈麻酔を行うこともあります。静脈麻酔の場合、麻酔時間は短い方がよいですので、採卵数に応じて20Gもしくは19Gを選択し、効率よく採卵を行うようにしています。

私たちはこのように、状況に応じて麻酔や採卵針を選択することで、どのような方に対しても負担の少ない採卵をできるようにしています。

保険診療の体外受精

当院では保険診療による体外受精(採卵・胚移植)を行っています。保険診療で体外受精を行う上では、年齢と回数の制限があります。当院では、豊富な先進医療を併用可能であり、保険診療においても、やれることはいろいろあります。

年齢制限

治療計画の作成日時点で43歳未満の方。

回数制限

保険適用による胚移植の回数に応じて以下の制限があります。

  • 治療計画の作成日時点の年齢が40歳未満では保険適用の胚移植6回までとなります。
  • 治療計画の作成日時点の年齢が40歳以上43歳未満では保険適用の胚移植3回までとなります。
  • ただし、出産もしくは妊娠12週以上の中期流産で治療開始年齢・回数がリセットされます。

また、当院では以下の先進医療を併用可能です。

  • タイムラプス培養(タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養)
  • ZyMot法(膜構造を用いた生理学的精子選択術)
  • IMSI(強拡大顕微鏡による形態学的精子選択術)
  • PICSI(ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術)
  • ERPeak検査(子宮内膜受容期検査2)
  • SEET法(子宮内膜刺激術)
  • スクラッチ法(子宮内膜擦過術)
  • 二段階胚移植術
卵巣刺激(保険)

卵巣刺激とは、排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激し、卵胞(卵子)の発育を促す治療です。採卵できる卵子の数を増やすことができ、妊娠の確率を高められます。卵巣刺激には自然周期、低刺激、中刺激、高刺激という強さによる分類以外にも、使用薬剤やその組み合わせ、前の周期の準備など多くのバリエーションがあります。

精子調整

精液は精子以外の細胞成分や、液体成分(精漿)、細菌等も含まれています。また奇形精子や不動精子もありますので、一時選別として良好な運動精子のみを抽出することが必要です。これを「精子調整」といいます。
それらを取り除くとともに、より良い精子を集めるために必要です。精子以外の成分も含まれており、そのまま人工授精や体外受精、顕微授精の際は「精子調整」を行います。特に体外受精、顕微授精の際には、より精密な精子調整が成功の鍵といっても過言ではありません。当院では、より良好な成績を得るために、精子のDNA損傷などに配慮した手法で、精子調整を行っています。

体外受精・顕微授精

体外受精とは、女性と男性の体内から取り出した卵子と精子を体外で受精・培養し、子宮内に戻す治療です。当院では保険適用のふりかけ法(卵子に精子をふりかけて、受精を促す方法)以外に、複数の体外受精治療をご用意しています。

胚培養

体外で胚(受精卵、受精した卵子と精子)を培養することを「胚培養」とよびます。妊娠率を高めるためには胚を良好な状態に管理・培養する必要があります。患者さまのこれまでの治療歴や培養結果をもとに、適切な手法で胚培養を行っていきます。

妊娠率向上のために(保険)

妊娠の確率を向上させるために、高濃度ヒアルロン酸培養液を使用した治療や、SEET法(子宮内膜刺激術)、スクラッチング(子宮内膜擦過術)などの治療もご用意しております。いずれの治療も、患者さまの治療歴やご状況に合わせて、ご相談しながら受けることができます。

自費診療の体外受精

保険適用年齢や回数が
制限を超えた方、
保険治療では結果が出なかった方へ

保険適用の治療には年齢、回数の制限があります。制限を超えた場合は自費診療が必要となります。

また、制限を超えていない場合でも、必要な(もしくは希望の)検査や治療、薬剤に保険適用がない場合は、自費治療が必要になります。当院では、豊富な検査や治療の選択肢がありますので、治療歴に応じた適切なプランをご提案します。
お気軽に当院までご相談ください。

さまざまな卵巣刺激(自費)

卵巣刺激とは、排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激し、卵胞(卵子)の発育を促す治療です。当院では、遅延スタート法・ステロイド療法・成長ホルモン療法・low dose hCG療法・ランダムスタート法・FSH調節法・luteal E2などの卵巣刺激治療をご用意しております。患者さまのご年齢や各種検査結果、過去の卵巣刺激による反応、採卵状況などを総合的に判断した上で、少しでも質の良い卵子が育てられるよう、工夫しながら治療を進めます。
AMHが0.05ng/ml未満の超低値でも卵胞を育てる方法があります。

polscope法

polscope法とは、卵子の紡錘体(spindle)という部位を可視化して、顕微授精を行う方法です。一般的な顕微鏡や光学システムでは紡錘体を確認できませんが、polscope法を用いることで、紡錘体を傷つけることなく、顕微授精のタイミングを見極められます。

透明帯除去培養

良い受精卵(胚)とは、細胞分裂の大きさが均一で、フラグメント(細胞のかけら)が少ない状態をさします。フラグメントが多く発生する原因のひとつに、卵子の殻である「透明帯」が細胞質に癒着することがあげられるため、当院では透明帯を除去してから培養する方法を行っています。

着床前遺伝学的検査(PGT-A/SR)

着床前遺伝学的検査とは、体外受精によってできた受精卵の染色体数を検査し、より妊娠しやすく、流産しにくいと予想される受精卵を選ぶ検査です。染色体数に異常があると、着床しなかったり、流産によって出産に至らなかったりすることがあるため、無事に妊娠・出産できることを目指し、検査を行います。ご希望の方は、医師やスタッフまでお声がけください。

卵子凍結外来

未来の選択肢を広げるための
卵子凍結

将来の妊娠の可能性を残すために、卵子凍結保存を行うことも可能です。この治療の背景には、年齢による卵巣機能の低下を回避するための「社会的卵子凍結」や、抗がん剤や放射線治療などで妊娠率の低下を防ぐための「医学的卵子凍結」などがあります。患者さまの希望を未来につなげるために、適切なご提案をさせていただきます。 当院で卵子凍結を行った場合、融解後の卵子生存率は98%以上であり、極めて良好な成績となっています。

費用について

注意点・リスク・副作用

・治療後に一時的に痛みが出る可能性があります。
・治療をご予約された場合は、必ずご予約日にご来院ください。