polscopeは、卵子の紡錘体（spindle）という部位を可視化してICSIを行う方法です。 ICSIを行う直前の卵子には、紡錘体という細胞にとって非常に大切な染色体の集合体が存在します。紡錘体は第一極体（PB）の直下に存在することが多いですが、その位置がずれていることがあります。また、卵成熟が不十分であると紡錘体は形成されません。より確実にICSIを行うためには紡錘体が形成されている成熟卵子である必要があります。

通常ICSI に使用する顕微鏡と光学システムでは紡錘体を視ることはできませんが、polscopeでは紡錘体を目視で確認することができるため、適切なタイミングを見極めた上で、紡錘体を傷害せずにICSIを行うことができます。